【成果報告】 ARO協議会第9回学術集会 発表報告

2022年9月16・17日に開催されました ARO協議会第9回学術集会において発表を行いました。

優秀演題賞をいただき、ご支援いただきました関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

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■プレナリーセッション

「本邦におけるアカデミア所属モニター(ARO モニター)育成の取組み「10年の歩み」
Progress of training projects for ARO monitors in Japan for the last ten years

<抄録内容>
橋渡し拠点および臨床研究中核病院と協⼒し、東北⼤学病院が事務局を担当して実施した2012 年度から2021 年度までの本邦のアカデミア所属モニター(以下ARO モニター)の育成の取組みについて研修を中⼼に報告する。2012年度に開始された⽂部科学省所管の橋渡し研究加速ネットワークプログラムにおいて、準備期間を経て2013 年度から橋渡し拠点で雇⽤されたARO モニターを対象として初級者向けの教育研修を開始した。2015 年度には本邦のARO モニターのコンピテンシーの特定を⾏い、それに基づく研修計画を⽴案、以降の研修を実施している。2017 年度からはAMED所管の橋渡し研究戦略的推進プログラムにおいて、橋渡し拠点以外の医療機関に所属するARO モニターも対象に拡げ、初級に加え、中上級研修を開催した。その後2020 年度よりモニター研修事業は厚⽣労働省の臨床研究・治験従事者に対する教育プログラムに移管され、主な対象を臨床研究中核病院以外の機関所属のARO モニター、モニタリング担当者とし、初級と初中級研修を継続して実施している。⼀連の研修の特徴として、ARO モニターのコンピテンシーに基づき作成した研修プログラムを⽤いていること、研修において、AROの実情をよく知る現役のARO モニターが講師と演習でのファシリテーターを担当して運営していることが挙げられる。特に後者は所属施設での業務上の悩みなども相談できるなど受講者から好評である。

三浦俊英(東北⼤学病院)
松嶋由紀⼦(慶應義塾大学病院)、
稲⽥実枝⼦(北九州市立病院機構)
桃井章裕(慶應義塾大学病院)
樽井弥穂(大阪大学医学部附属病院)
濱崎奈々⼦(筑波⼤学 つくば臨床医学研究開発機構)
樋掛⺠樹(千葉大学医学部附属病院)
⽥中佑美(東京大学医学部附属病院)
都祭紗和⼦(国立がん研究センター中央病院)
嶋⽥南(国立成育医療研究センター)
平瀬佳苗(国立循環器病研究センター)
近藤直美(岡山大学病院)
⽥村奈津⼦(広島大学病院)
⼭⼝拓洋(東北大学病院)